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広報つるおか2020.3月号

更新日:2020年2月26日

市長の一筆入魂(26)

 京都府宮津市に「由良」という地名がある。蜂子皇子は、飛鳥の地の宮中を脱し、その由良から船に乗り、八人の乙女がいた現在の鶴岡市の由良にたどり着いた。その後、3本足の烏(からす)に導かれ羽黒山に登り出羽三山を開いたという。
 2月2日、八乙女太鼓が響き渡る祝宴。由良の皆さんの長年の取り組みが、昨年11月、豊かなむらづくり全国表彰を受賞した。販売には向かなかった小鯛や小型のタコを活用した加工品の開発、「浜ごっつぉ」を紹介する書籍の出版、修学旅行の誘致や海岸のごみ拾いをスポーツにしてしまう企画、自治会、観光協会、漁業者、若者有志などが、由良の地域資源を掘り起こし、次世代に継承しようとしている。この日は、由良在住の市役所職員も、地元住民として、受付、司会、写真撮影と大活躍だった。元気な地域は、地元在住の市役所職員を活動にしっかり取り込んでいる。この日披露された八乙女太鼓は鼠ヶ関の辨天太鼓の指導を受けて育まれてきたもの。また、県や漁協はもとより、大学の先生や、食品加工の事業者、自然保護団体など、由良という地域を実に多様な関係者が支えている。
 蜂子皇子が開いた羽黒山には、新年度、羽黒山神路大橋が開通する。山形県による平成2年の事業開始から足掛け約30年、平成から令和に架かる橋。1月31日、その橋名の公募において採択された優秀応募者の表彰式が行われた。「羽黒山大橋」、「神路橋」としてそれぞれ応募した4名は、いずれも羽黒在住もしくは地元に縁のある方だった。一昨年「ファイナル」と惜しまれた市民参加型ミュージカル「蜂子の皇子物語」が、東北電力の地域を応援する事業に採択され、今年11月に奈良県明日香村で里帰り公演される。古代ロマンからのつながりがつながりを呼び、皇子のミュージカルをファイナルとはさせなかった。
 地方創生の文脈の中で「関係人口」という言葉が注目されている。移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指す用語だ。「ロマンチック、ドラマチック、ゆらまちっく」を掲げ、関係人口をうまく取り込んだ由良の取り組みに学ぶことは多い。
 1月下旬、食文化創造都市推進課に勤務していたラースロー・ジャネットさんが、東京での新しい仕事に就くため鶴岡を離れることとなった。出羽三山の巫女(みこ)も務めたこともあり、惜しまれつつ去る彼女を「関係人口」の力を引き出すことを目的に創設した鶴岡アンバサダーに認定した。また、市では、「地域まちづくり未来事業」など個性ある地域づくりを推進するため、アドバイザー職員制度を今年度からスタートさせている。地元以外の「関係」職員の力も大いに活用いただきたい。
 1月の休日、鶴岡で最も有名なあのラーメン屋さんに行った。一時間半待って味わった熱い一杯。ラーメンをすすりながら、今もてはやされている「関係人口」は、実は私たちの街が既に歴史に根ざして取り組んできたことと同じであることに気付く。私の曽祖母も羽黒の手向の宿坊から嫁いで来ている。歴史に加え地域づくりに必要なもの、それはあの一杯のラーメンに込められていたもの。情熱が人の心を動かす。

                                                             皆川 治

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