住宅用火災警報器Q&A
更新日:2022年3月9日
以下掲載内容のPDFデータです。ご活用ください。
「消防法」 及び 「火災予防条例」 に基づいて、すべての住宅に住宅用火災警報器の設置が義務付けられています。
住宅用火災警報器って何?
火災が発生したときは、目で煙や炎をみたり、鼻で焦げ臭いにおいを感じたり、耳でぱちぱちという音を感じたり・・・と五感によって気づくことがほとんどだと思います。
しかし、それだけでは、就寝中や仕切られた部屋などで物事に集中している時などには、火災に気づくのが遅れてしまいます。
そこで、家庭内での火災の発生をいち早くキャッチし、知らせてくれるのが、住宅用火災警報器です。
住宅用火災警報器は、火災により発生する「煙」や「熱」を感知して、「警報音」又は「音声」などで火災の発生を知らせてくれる機器です。
通常は、感知部と警報部が一つの機器の内部に包含されていますので、機器本体を天井や壁に設置するだけで、機能を発揮します。
消防法令では、日本の住宅環境を踏まえて適切に機能が発揮されるよう、住宅用火災警報器の技術上の規格が定められていますので、火災の発生を感知して警報を発するための基本的な性能(煙の感知性能や警報音の大きさなど)はどの製品もほぼ同じと考えていただいて結構です。
なお、最近では、無線で連動するタイプのものなど附属的な機能を持った住宅用火災警報器も販売されています。
どこに設置するの?
寝室:必ず設置します。
「煙式」の感知器を寝室の天井、または壁面に取り付けます。(来客が就寝する部屋は除きます。)
階段:寝室が2階以上にある場合、階段にも設置します。
寝室と同様に「煙式」の感知器を階段の天井、または壁面に取り付けます。
台所:任意設置
火災予防条例では設置義務はありませんが、設置をおすすめします。
住宅用火災警報器の設置例
どんな種類があるの?
煙式住宅用火災警報器(寝室・階段・台所など)
煙が住宅用火災警報器に入ると音や音声で火災の発生を知らせます。
※消防法令で寝室や階段室に設置が義務付けられているのは煙を感知する(煙式)住宅用火災警報器です。
熱式住宅用火災警報器(台所・車庫など)
住宅用火災警報器の周辺温度が一定の温度に達すると音や音声で火災の発生を知らせます。
※台所や車庫などで、大量の煙や湯気が対流する場所等に適しています。
煙式住宅用火災警報器
熱式住宅用火災警報器
※なお、電源については、電池を使うタイプや、家庭用電源を使いコンセントへ差し込むタイプがあります。また、天井に設置するタイプと、壁掛けタイプがあります。
単独型
火災を感知した住宅用火災警報器だけが警報を発します。
連動型
火災を感知した住宅用火災警報器だけでなく、連動設定を行っているすべての住宅用火災警報器が火災信号を受け警報を発します。
なお、連動型には、配線によるものと無線式のものがあります。
単独型と連動型のイメージ
補助警報装置
高齢者の方、目や耳の不自由な方には、音や光の出る補助警報装置の増設をおすすめします。
補助警報装置のイメージ
取り付け位置は?
天井に設置する場合は壁から60センチ以上離します。
60センチ以上のはりがある場合もはりから60センチ以上離します。
エアコンの吹き出し口や換気口から1.5メートル以上離します。
壁に設置する場合は天井から15センチ以上50センチ以内の壁面に設置します。
どこで買えるの?
住宅用火災警報器は、防災用品取扱店・電気店・ホームセンター等で購入できます。
共同購入について
住宅用火災警報器の購入については、町内会・自治会など地区単位での共同購入を推奨しています。共同購入には次のようなメリットがあります。
【共同購入のメリット】
- 大量・一括購入により価格を安くできる。
- 機種の選定・購入などの手間が省ける。
- 不適切な訪問販売等に有効な対処策となる。
共同購入についてのお問い合わせ、ご相談は消防本部予防課または消防署、消防分署までお願いします。
給付・補助制度はありますか?
住宅用火災警報器の給付制度があります。
《給付・補助制度の詳細》
鶴岡市では、高齢者または障害のある方へ、住宅用火災警報器等の給付を行っております。対象は、次のいずれかに該当する方です。
(1)市民税非課税のひとり暮らしの高齢者で要介護2以上の方
(2)火災の感知及び避難が著しく困難な重度の障害者(身体障害者手帳2級以上、療育手帳A判定、重度の難病患者)のみの世帯の方
なお、詳細については下記担当課へお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
・高齢者給付制度について 長寿介護課高齢者支援担当 TEL:0235-29-4180
・障害者給付制度について 福祉課障害福祉係 TEL:0235-35-1273
設置した後は?
お手入れや点検を定期的に行いしましょう
ほこり、小さな虫などは誤作動の原因にもなります。
汚れなどが目立ってきたら、一般家庭用の中性洗剤などに布を浸して、固く絞って軽くふき取ってください。
また、設置後は半年に一回以上点検を行ってください。
ボタンを押す、または、ひもを引くことで、正常に機能するか確認できます。
また、あわせて警報音、音声を確認します。
ボタンを押して確認しましょう。
ひもを引いて確認しましょう。
交換の時期
住宅用火災警報器は、本体もセンサー等に寿命があります。
点検時に音がならないときは、電池切れや本体の寿命により、故障している場合がありますので、その際は交換が必要です。
電池を交換するタイプでも本体の寿命は、おおむね10年となります。
設置時期から10年を目安に交換を検討して下さい。
廃棄の方法
住宅用火災警報器本体から電池を取り外し、ルールに従い正しく廃棄して下さい。
警報器が鳴ってしまったら?
- 火災の場合
まず煙があるか、異常な臭いがあるかなど火災の兆候を確認します。
火災であることを確認したならば、「火事ぶれ」をして、周りに火事であることを伝え、119番通報を行います。
可能であれば、消火器などで初期消火をしましょう。
一番大切なのは自分の命、家族の命ですので、消火できないと判断した場合にはすぐに避難してください。
- 火災以外の場合
住宅用火災警報器は、火災以外の場合でも鳴ることがあります。
たとえば警報器のそばで、ヘアースプレーやスプレー式殺虫剤を使用した場合、たばこを吸って煙が出た場合、また、料理の湯気などで警報音がなることがあります。
何も異常はなく火災以外で警報が鳴ったと分かったら、警報器の停止ボタンを押す、又は、ひもを引くと警報音は停止します。
※台所などに設置してある警報器が頻繁になる場合は、位置を変えるか熱式の警報器に交換してください。
悪質な訪問販売に注意してください!
悪質な訪問販売もあるのでご注意ください!
住宅用火災警報器等の設置義務化を契機として不適正な価格(高額な価格)による販売をおこなう業者に、ご注意下さい。
消防署や市が、直接訪問販売することはありません。
奏功事例
当消防本部管内で、住宅用火災警報器を設置していたことにより、火災の発生を防止したり、被害が少なく済んだ事例を紹介します。
- 寝室での事例
家族4人が1階台所で夕食の準備をいたところ、住宅用火災警報器が鳴っているのに気付き、確認へ向かったところ、2階寝室の電気ストーブ付近から火が出ているのを発見し家族で消火した。
被害は壁が少し焼損した程度であった。
住宅用火災警報器は地区自治会で共同購入し、自ら設置した。
(平成22年12月)
- 台所での事例
夕飯の支度のため、鍋に具材と水を入れ電気コンロで調理中、居間のソファーで横になったところ眠ってしまった。寝室に設置された住宅用火災警報器の音で目を覚ますと、室内には煙が充満していた。電気コンロに置かれた鍋から黒煙が上がっていたので、すぐに電気コンロのコードを抜き、火災には至らなかった。
(令和元年8月)
- 別室での事例
寝室で就寝していた家人が、となりの部屋に設置していた住宅用火災警報器の鳴動音に気付き、確認に向かったところ、室内には煙が充満していた。火災を発見し、すぐに初期消火を行ったため、ぼやで消し止めた。
(令和4年2月)
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お問合わせ
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鶴岡市役所 鶴岡市消防本部
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電話:0235-22-8331
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