「旧東田川郡役所及び郡会議事堂」が国指定史跡に指定されました！
更新日：2023年3月20日
令和4年12月16日に開催された国の文化審議会において、国の史跡に指定することを答申された藤島地域の「旧東田川郡役所及び郡会議事堂」について、令和5年3月20日付け、文部科学省告示第14号の告示により、正式に史跡に指定されました。
これにより、本市の国指定史跡は「旧致道館」、「松ヶ岡開墾場」、「小国城跡」、「旧東田川郡役所及び郡会議事堂」の4件になりました。
【国指定史跡とは】
文化財保護法に基づき「貝塚，古墳，都城跡，城跡，旧宅，その他の遺跡で、 我が国にとって歴史上または学術上価値の高いもの」を文部科学大臣が指定したものです。国指定史跡となった遺跡は、今後将来にわたって守るべき大切な遺跡として文化財保護法に基づいて保存していくことが必要となります。
【旧東田川郡役所及び郡会議事堂とは】
「旧東田川郡役所及び郡会議事堂」は、明治11年（1878）の郡区町村編制法の施行によって成立した山形県東田川郡の旧郡役所と郡会議事堂が建設当時の位置そのままに現存するため、明治から大正にかけての郡制の様子を具体的に知ることができる重要な遺跡です。
当初建築された郡役所は明治19年（1886）に火災で消失しており、現在敷地内には明治20年（1887）に再建された旧東田川郡役所、明治36年（1903）建築の旧東田川郡会議事堂、大正末期に建築されたと推定される旧東田川郡電気事業組合倉庫及び土蔵が現存します。
大正15年（1926）に郡制が廃止された後には、昭和59年（1984）まで藤島町役場等として利用されました。その後平成元年度から平成7年度にかけて解体保存修理工事を行っています。現在は「東田川文化記念館」の名称で、旧郡役所を藤島地域の近代史を紹介する資料館及び展示施設、また旧郡会議事堂を市立図書館藤島分館及びイベントホール、旧東田川電気事業組合倉庫をギャラリー等として活用しています。
旧東田川郡役所及び郡会議事堂（東田川文化記念館）
旧東田川郡役所
旧東田川郡会議事堂
旧東田川郡電気事業組合倉庫（右）および土蔵（左）
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