こころのサポーターになる際に役立つ『メンタルヘルス・ファーストエイド』の対応法
更新日:2022年8月8日
悩んでいる人への接し方 ~メンタルヘルス・ファーストエイドによる支援~
メンタルヘルス・ファーストエイドは、メンタルヘルスの問題を有する人に対して、適切な初期支援を行うための5つのステップからなる行動計画で、オーストラリアのBetty A KitchenerとAnthony F Jorm により開発されたものです。
もし、声をかけたときに、「つらいんです」「来年も生きてるかわからない」などの自殺をほのめかす発言があったら、もしかしたらその人は、心理的危機かもしれません。
そんなときの対応は、以下の5つの基本ステップで構成されています。
「り・は・あ・さ・る」とおぼえましょう。
り(リスク評価)
自傷・他害のリスクをチェックしましょう。自殺の計画を練っているか、実行する手段を有しているか、過去に自殺未遂をしたことがあるか、評価しましょう。
言葉かけ例)「消えてしまいたいと思っていますか?」「死にたいと思っていますか?」とはっきり尋ねてみることが有効です。
は(はんだん・批判せずに話をきく)
どんな気持ちなのか、何かきっかけがあったのかを話してもらうようにしましょう。
言葉かけ例) 「何か、きっかけはあったんですか?」
この問題は弱さや怠惰からくるのではない(きっかけがある)ことを理解しましょう。また、周囲の人がじっくりと話を聴くこと自体が、極めて重要な支援となります。
温かみのある雰囲気で対応しましょう。
あ(あんしん、情報を与える)
現在の問題は、弱さや、性格の問題ではないこと、また決して珍しい状態ではないことを伝えましょう。
言葉かけ例) 「今までそのことでお悩みになってきたのですね」「よく話してくれました」「一人で抱え込まず、私にも少しだけお手伝いさせてください」
さ(サポートを得るように勧める)
適切な専門家のところへ行くように伝えましょう。
その状況は、一人で抱えるには限界があることを伝えましょう。一緒に相談に行こうと勧めることも安心につながります。
る(セルフヘルプ)
自分でできる対処法(セルフヘルプ)を勧めましょう。
アルコールをやめる、軽い運動をする、リラクゼーション法(ゆっくりと呼吸する、力を抜く等)などを行うことによって、メンタルヘルスの問題による症状が緩和されることがあります。
家族などの身近な人に相談する、自助グループへの参加を勧めるなどもよいかもしれません。
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