旧ジャスコ跡地の液状化現象に対する調査結果及び専門家の見解について
更新日:2019年9月12日
調査結果及び専門家の見解
令和元年6月18日の日本海山形県沖地震により発生した旧ジャスコ跡地の液状化現象に対する調査結果及び専門家の見解についてお知らせします。
1.地質調査結果について
調査内容としては、ボーリング調査(液状化が生じた土地として旧ジャスコ跡地内に2孔、そこから約140m北東の駅前公園内に1孔の計3孔)、室内土質試験及び液状化判定計算を行いました。
「建築基礎構造設計指針(日本建築学会2001.10)」に基づき、M7.5を想定した液状化判定計算を行ったところ、実際に液状化が発生した旧ジャスコ跡地については「被害の可能性が高い」(PL値>34.68~60.68)との結果になり、駅前公園については「被害の可能性は低い」(PL値>2.04~7.94)との結果になりました。
このことから、鶴岡駅前地区において当該地のみで液状化が発生した事実を数値的にも裏付けられたものです。
調査結果の詳細については、添付報告書(PDF)を参照ください。
※PL値(液状化指数)>15(PL値が15より大きい):液状化による被害発生の可能性が高い
※報告書抜粋を添付「図5-1-2 地質断面図」・「6.2 液状化判定」
2.専門家の見解
今回の地質調査結果、ジャスコ建設当時の地盤調査記録などを基とした、地質学の専門家の見解については下記のとおりです。
独立行政法人国立高等専門学校機構
鶴岡工業高等専門学校 澤 祥 教授
当該地を含む鶴岡駅前地区は、市の液状化マップにおいても「液状化が発生する可能性が高い」(PL値>15)とされている土地である。
今回、震度5弱において当該地のみで発生した液状化現象は、地表面から約7m付近までに人工的に埋め戻した粒度の均一な砂の地層が存在し、締め固まっていない状態であること、併せて地下水位が高い(深度0.5m)ことなどから、液状化が生じる諸条件が重なったことに起因する局地的な現象である。
今後の土地利用にあっては、これまでの調査結果等を踏まえ、当該地に適した液状化対策工法の選定・施工を行うことで液状化リスクを低減し、安全性を高めるとともに、その内容に関しては積極的な情報開示が重要であると考える。
3.公募提案型売却事業の応募申込書提出期限の延長
山形県沖地震により発生した当該地での液状化現象に関する地質調査結果等がまとまったことから、応募さ
れる方々への資料提供に際し、今回の調査結果等を踏まえた応募内容検討の期間確保を考慮し、下記のとお
り提出期限を延長することとしました。
【当初の提出期限】 令和元年9月13日(金曜)
【変更後の提出期限】 令和元年9月30日(月曜)
関連資料
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